そもそもOKRって目標管理制度?
OKRとは、「Objectives and Key Results(目標と主要な結果)」の略称です。
「達成目標(Objectives 以下O)」とその達成度を測る「主要な成果(Key Results以下KR)」を設定して、企業が目指すべき目標と社員一人ひとりの目標をリンクさせることにより、すべての社員が一丸となって同じ方向を向いて重要課題に取り組むことを目的として行われ、一般的には高い目標を実現するための目標管理制度と言われています。
OKRの特徴
まとめ
OKRは、会社の重要課題を解決する目標に、全員で挑む取組ですが、タテヨコのつながりを意識して、OKRイベントで頻繁にKRの達成度合いをチェック・修正するしくみを運用しながら、組織全体の目標の達成と社員の成長を同時に目指します。
OKRイベントを通じて、経験学習サイクルをまわして、社員を成長させながら、目標達成する力の高い組織を創っていく意味で、OKRは組織マネジメントの手法であると言えます。
OKRと従来の目標管理手法(MBO・KPI)の違い)
最強のチームビルディング®式OKR
強みを活かす組織マネジメント
ダイバーシティ経営に代表される、多様な人材の活用の視点を取り入れた「チームビルディング®」こそが、労働人口不足の時代に成果を出す組織の方程式です。
チームビルディング®は、人材力×組織力×関係力から成り立っています。
企業の業績は、戦略を実行することで上がるのですが、企業にその戦略を実行する能力が伴わなければ、業績が上がることはありません。つまり、戦略の実行力が企業の業績を決めると言ってよいでしょう。
OKRで掲げた高い目標(ムーンショット)も、実行が伴わなければ、ただの絵に描いた餅です。
私たちは、OKR導入と同時に、組織の実行力を上げる最強のチームビルディング®研修を提供することによって、組織の戦略実行力をあげ、OKRを達成する力をソコアゲします。
また、ムーンショットを実現する過程では、当然、様々な問題や障害が発生します。OKR実現のためには、それらの課題をどう克服していくかが重要になりますが、私たちのコンサルティングでは、OKRの導入を進めていくなかで、解決が難しい問題や障害を、チームで解決するコミュニケーションの取り方を実践的に学んでいただきます。
海外では強みを活かすのが当たり前
OKRが生まれた海外では、一人ひとりの強みを活かすマネジメントが当たり前なのですが、当たり前であるがゆえに、日本に組織マネジメントとして入ってくるときには、そのことが強調されることはありません。
調査会社ギャラップの調査によると、強みを活かす組織の生産性やエンゲージメントは、そうでない組織に比べて高いことが分かっていますが、日本では、経営に強みを活かす取組は、一部の企業に限られています。
私たちは、『効き脳診断』という思考特性診断により、一人ひとりの強みを診断し、これを活かする組織づくりを支援するとともに、課題をチームで解決するコミュニケーションの取り方を伝えて、OKRを実行する能力を高めます。
強みを活かす診断
効き脳診断 |
あなたの「利き手」は右ですか?左ですか? 人間には、「利き手」があるように、私たちの脳にも思考特性の違いによる「効き脳」があります。いわば、脳が無意識に反応する思考のクセです。 『効き脳診断』は、欧米を中心に、すでに200万人以上の利用実績がある『ハーマンモデル』をベースに開発された脳の特性診断ですが、企業の現場を中心に、主に次のようなマネジメント領域で活用されています。 ◇コミュニケーションの促進・向上 |
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組織診断「ソコアゲ」 |
チームビルディング診断『ソコアゲ』は、組織のなかで起こっている複雑な問題の本当の原因を見える化し、組織の成長を加速する「組織可視化ツール」です。 メンバーが質問に回答することで、成果の出るチームに必要な3要素、人材力・組織力・関係力を数値化します。 会社・部門・個人の各階層で、人材力・組織力・関係力のどこに課題があるのかが明確になることにより、問題を起こしている複数の原因を特定し、今すぐ対処すべき打ち手が分かるため、効果的に組織を成長させることができます。 |
最強のチームビルディング®式OKRを導入するメリット・効果
大きな成果が得られる |
OKRの目標は、もともと達成することが難しい目標であるから、達成すれば大きな成果が得られます。 ただし、ムーンショットを達成するには、今までと同じやり方では達成できません。目標を達成していく過程で、現状のしくみ自体を変えるような創造的なアイデアが生まれやすい組織に変わります。 |
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目指すべき方向性を一致させられる |
OKRでは、カンパニーOKRに対して、各自がOKRを設定します。会社全体の目標が、各自の業務とリンクするので、自社のビジョンや目標を全員で共有できるようになります。 |
仕事の優先順位づけと生産性の向上 |
OKRは、会社の課題に対して、1つの目標に集中して取り組みます。従業員はその目標に基づいて目標を立てるので、仕事の優先順位が明確化し、業務効率が向上します。 |
失敗が許される目標が心理的安全性を高める |
Googleの社内調査により、優れたチームには「心理的安全性」が最も重要であることが分かっており、「不安を感じることなく、リスクある行動を取ることができるか」が心理的安全性を高めるのに最も重要な要素とされています。 OKRは、野心的な目標に挑むにあたって、人事評価(給与)と直結しないので、リスクを取った行動ができ、失敗も許されます。 また、最強のチームビルディング®式OKRでは、お互いの強み・弱みを把握し、強みを活かして高い目標に挑むことを求めます。お互いが弱みをさらけ出し、強みを活かす風土が、不安なくリスクを取れる土壌を育て、心理的安全性が高まります。 |
明確な社内コミュニケーション |
社内コミュニケーションがうまくいっていない企業に話を聞くと、そのほとんどが、目標が明確でないところに原因があります。 OKRを導入すれば、社員全員の仕事の内容が分かり、目標が共有できている状態になります。 最強のチームビルディング®研修で、成果の上がるコミュニケーションの取り方を学んだうえで、上司部下、部門間が共通の目標をベースに対話することで、生産性の高いコミュニケーションが取れるようになります。 |
OKRを導入した企業事例
インテル |
OKRの考え方は、米インテルで生まれました。企業存亡の危機にあったインテルは、主力商品であるマイクロプロセッサ「8086」のマーケティングを刷新する取組(クラッシュ作戦)に、OKRという新しいマネジメントを導入しました。 ライバルに勝つための手段を、「顧客とのかかわり方を変える」という1点に絞り、主要な成果(KR)を「8086」の契約数を2000にする事という目標を掲げて、1000名の従業員一丸で取組みました。その結果、マイクロプロセッサ市場の85%を握ることに成功しました。 |
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GoogleのOKRの取組は、Googel re:Workで紹介されています。 Googleでは、目標の難易度を上げて明確なゴール設定をしたほうが、達成に向けて従業員のエンゲージメントが高まるという研究結果に着目して、OKRを導入しています。 簡単に達成できないような目標を設定するOKRで、成功と失敗の両方から学ぶことを繰り返し、イノベーションを起こし続けています。 |
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メルカリ |
オンラインフリマサービス提供のメルカリは、「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」という企業ミッションを掲げています。メルカリのカンパニーOKRは基本、この企業ミッションを実現するために設定され、個人レベルまで紐づけられています。 「ストレングスファインダー」という特性診断で、社員の強みを明確化し、会社の方向性をOKRで共有した結果、各自のやるべきことが明確化され、帰属意識も高まっています。 |
うまくいかない企業がやりがちな落とし穴
トップのコミットメントが不足している |
OKR導入は、新しい組織マネジメントの導入・浸透です。新しいことを始めるので、初めは現場のスタッフに負荷がかかります。 導入に向け、中長期的なビジョンを設定し、導入効果を伝えたり、導入方法を明確化したり、OKR設定のトレーニングを用意するのに、経営層が中心的な働きをすることが重要です。ここが十分でないと、従業員のやらされ感が高まります。 |
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目標の設定が不適切 |
OKRにおける目標は、働く人が挑戦にワクワクするような野心的な目標である必要があります。 また、ビジネス環境の変化や会社の方針変更など、業務を取り巻く環境は常に変わっていきます。今の目標は適切か?を常にチェックし、必要に応じて修正を続けます。 |
目標に対するKRが有効でない |
Oに対して、成果指標KRが必要十分条件を満たしていなければ、いくらKRを達成しても、目標を達成することはできません。 KR設定の際は、多くの目標管理設定手法で活用される、「SMART」でチェックします。 OKRの場合、SMARTのAは、「達成可能か」(Achivable)ではなく、「野心的な設定か」(Ambitious!)に変えてチェックすることが推奨されます。 1.具体的であるか(Specific) 2.測定可能であるか(Measurable) 3.野心的な設定か(Ambitious) 4.目的に沿っているか(Relevant) 5.具体的な期間か(Time-bound) |
人材の強みを活かしていない |
OKRの目標は、60~70%の達成で十分と言える野心的な目標なので、当然、メンバーそれぞれの能力を最大限発揮させないと達成できません。個人の強みを最大限活かす働き方を、メンバーが身につける必要があります。 本当に強みを活かすためには、統計的な診断によって強みを見える化し、すべてのメンバーが自分や仲間の強みを知ったうえで、強みを活かすコミュニケーションを学ぶ必要があります。 |
OKRの導入手順
OKRの導入から定着までは、①事前準備②OKR推進チーム結成 ③OKRツリーの設定 ④パイロットチーム運用 ⑤全社へ展開の順で行います。
[1] 事前準備フェーズ |
<事前準備フェーズの目的>
<導入目的の明確化>
<導入範囲を設定する> |
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[2] OKR推進チームを結成する |
OKRのチームは、OKRリーダーとOKRメンバーからなります。 推進チームのOKRリーダーは、OKR導入プロジェクトの責任者で、OKR導入目的を組織に浸透させ、導入方針や運用ルールを決定します。 リーダーは主に経営陣や経営企画部門の責任者が担います。 OKR推進チームのメンバーは、現場のOKR運用をサポートする推進役で、部課長クラスや『効き脳診断』のバランスを見て、多様性のあるメンバーを選出します。 メンバーの主な役割は、OKRに関する知識や運用ルールを現場に浸透させるとともに、現場からの運用上の課題を吸い上げ、改善提案を行うことです。 |
[3] OKRツリーの設定 |
まず、カンパニーOKRを経営者層で作ります。自社の経営理念(ミッション・ビジョン・バリュー)や中期経営計画と整合性が取れるOKRを策定します。 次に推進チームのチームOKRを作成します。カンパニーKRを実現するために、自分たちは何をすべきかを考えながら、カンパニーOKRに沿った推進チームOKRを設定します。
<OKR設定の進め方> ①.チームのミッション(チームの責任)を考える。 人と人は違うので、メンバーが思っているミッションはそれぞれ違うのが常です。時間を取って、チームのミッションが何かを すり合わせます。 ②.チームの3ヶ月後のObjectiveを考える。 ③.チームのOに対するKRを決める。 KRは、3~4つほどとし、どの順番で注力するのが効果的かを判断するために、優先順位をつけていきます。 ④.チームのOが上位部門のOKRを満たすものか、また、KRがSMARTであるかチェックする。
<OKR設定時の留意点> ①.Objectiveは具体的で簡潔にする。 ②.上層KRをしっかりストレッチする。 ③.バランスよくKRを設定する。
<OKR運用に向けてのコミュニケーション研修> |
[4] OKR推進チームでOKRを実際に運用し、改善する |
推進チームで実際にOKRを運用します。毎週・毎月・3ヶ月ごとのOKRイベントを行いながら、四半期OKRの実現を目指します。四半期の終わりには、OKR運用改善ミーティングを行い、全社に展開するためのOKR方針や運用ガイドラインを見直します。 |
[5] 全社へ展開する |
OKR運用改善ミーティングで決定したOKR方針や運用ガイドラインに沿って、OKRを全社に展開します。 |
OKRを導入・運用していくためには、様々な課題を解決していく必要があります。
私たちは、最強のチームビルディング®式OKRで組織の課題可決力を上げながら、OKRの導入・運用開始を支援しています。
半年でOKRの導入を支援
最強のチームビルディング®式OKRは、国内で唯一の社員の強みを活かすことを意識したOKR導入プログラムです。
OKRを導入していきながら、強みを活かす組織マネジメントを学ぶので、経営幹部や管理職のマネジメント能力が高まるとともに、個人個人のパフォーマンスも高まり、中小企業に「ムーンショット」を実現する力がつくのです。
経営者仲間から、「ありえない」と言われるようなビジョンを掲げたいが、どのように実現すれば良いか分からず躊躇している方や、高い目標を掲げたが、スピード感に不満がある方には、最強のチームビルディング®式OKRがおすすめです。